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グラン・ブルー

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海に魅せられた潜水士、ジャック・マイヨールと、
その友人で潜水士のエンゾ、恋人ジョアンナの交流と軋轢のはなし。
ジャック・マイヨールは実在の人物(エンゾは実在と言っても良いのかな?)。

ジャックやエンゾは、素潜り競技の中で水深100mあたりまで潜っていくんだけれど、
素潜りで100m潜るって、もはや人間じゃない。
潜水部の友人によく、潜ってるときの話とか、潜水事故の話とかを聞くんだけれど、
ただ沈んでいくことを楽しんでいる人の心情が、さっぱりわからない。
そこにいる生き物が面白いとか、海底が洞窟みたいになってるところがあって…みたいな話なら、分からなくもないんだけれど、水深100mなんて、何も見えないし、すごい水圧だし、何が面白いのかさっぱりわからない。さっぱりわからないから、面白くもあるんだけれど。
友人に素潜りでずんずん潜ってく人の動画を見せられた時には、ただただ「この人何考えてるの」って思ってました。
マラソンみたいな感覚とも違うのかな。
そういう人って、身体も普通の人とは違うようになってくるらしく、
心臓の心拍数がすごくゆっくりになったり、脳に回る血液が少なくなったり(=思考があまり働かないってことなのかな)、あとなんかいろいろ友人に面白い話を聞いたんだけど忘れてしまった。教えて←おい

深く深く潜ってる時、どういう感覚で、どういう精神状態なのかな。

ジャックの台詞に出てくるんだけれど、

「海底は怖い。陸に上がる理由が見つからないから。」

ってええええええええええええって思うよね。
気のせいか、ジャックの目は終始、魚のような目をしてました。


人間なんだけれど、人間じゃないようなジャック。
そんな人間を愛してしまったジョアンナ。
そんな人間に、ずっと何かを抱えたまま生きているエンゾ。
そして彼らを取り巻く、すべての人。
みんな、孤独でした。


p.s. 
日本人の描かれ方が酷い(笑
しかも関西弁。
by kobaso | 2011-01-16 23:51 | 映画小話
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