八つ墓村

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八つ墓村 / 横溝正史 /角川文庫

『八つ墓村というのは、鳥取県と岡山県の県境にある山中の一寒村である。』

仕事で岡山県に来ています。
岡山の県南の方は、とても栄えていて、少し驚きました。滋賀県と同じような田舎だと思ってた。
まず電車が1時間に1本じゃない。たくさん走ってる。負けました。

これからたくさん中国地方に来ることが増えます。
「八つ墓村」は、そのことを考えてか考えないでかは知らないけれど、
出張のお供にと、人が薦めてくれた本。
人から薦められた本を素直にすぐ読むのも久しぶりだし(今までいろんな本を薦めてくれたお友達ごめんなさい)、
長編小説を読むのも久しぶりだし、
ザ・ミステリーって感じの本を読むのも久しぶりでした。

ミステリーって感想書くの難しいね。
書いたら色々ぜんぶネタバレになっちゃう。なのですごく抽象的なことを書こう。

たぶん、お話しとしてはものすごく簡単。
けれど、簡単なものがどんどん複雑になっていって、いつの間にか訳が分からなくなっている。
高校時代に、国語の先生が、
「現代文の問題を解いていてわからなくなったら、最初に立ち返ってみるんや。
人が言いたいことや考えることは実のところそんなに難しいことやない。阿呆になって単純に考えてみい。」
って言っていたのを思い出しました。
探偵の金田一は、最初から犯人がわかっているんだけれど、
この小説は金田一視点では語られないから、読者はそのことを知らない。犯人もわからない。
けれど、小説の初めの方に、しっかり犯人が分かるようなことが書いてある。
でも、それがあまりに簡単なことなので、さらっと流してしまう。
なんか、そういうことって多いよね。
単純に考えればわかることだし、最初から答えなんて見えているのに、
そのことに気付こうとせず、いろんなところを行ったり来たりして、いつの間にか訳が分からなくなってしまう現象。
これからその現象のことを「八つ墓村現象」と呼ぶことにしよう。

金曜の夜に、休みの日に見るためのDVDを借りにレンタルビデオ屋さんに行く。
すると、5枚で1000円セールが開かれている。新作も可。
最初は2枚だけ借りるつもりだったのに、2枚と5枚で値段はそんなに変わらない。
悔しい。
ええい、どうせなら5枚借りよう。
でも何借りよう。うーん。
うーーーん。うーーーーーーーん。
2時間くらい経過して、やっと5枚を選ぶ。
借りたころにはもう深夜になっていて、金曜日にはもう観られない。
土曜日は予定が入ってるし、日曜日には1本くらいしか見られない。
平日に観ようにも、平日は仕事から帰ったらバタンキュー状態でDVDを観る余裕なんてない。
気付いたら1週間たっている。
結局観たDVDは1本。1本だけ借りればよかった。余計なこと考えるんじゃなかった。

これが八つ墓村現象の一例です。
伝わりませんか。そうですか。
くだらないね。

横溝正史が好きなら、宮部みゆきの時代物のミステリーとか、たぶん好きだと思います。
高校時代、宮部みゆきの時代物ミステリーがすごく怖くて、ゾクゾクしながら読んでいたんだけれど、
今読んでもその感覚、味わえるのかな。
by kobaso | 2015-09-15 21:37 | 読書小話
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