<   2011年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧

渡りの足跡

b0180288_1738850.jpg

渡りの足跡
梨木香歩
新潮社

『「自然の生態系を取り戻せ」といったような考えもしっくり来ない。こういう事態に追いやった責任の大部分が人間にあるにしても、その人間もまたnatureの一部であるのだし、ならばその欲深さや浅はかさもまたnatureなのだから、この状況こそが、この時代この場所の「生態系」に他ならない。だが、何とか環境の人為的な破壊を食い止めたいと試行錯誤する人々がその種の中に出ることもまた、自ら回復しようとする自然の底力の一つなのだろう。』


最近、いろんなことが少し落ち着いて、ほっと息を抜いたら風邪をひいてしまいました。こころに少し余裕の隙間を開けたら、隙間風邪が入ってきたみたいです。
こんな適当なくだらないことを言えるくらいには元気です。こんにちは。kobasoです。お元気ですか。

久しぶりに本の記事更新です。
何度か書いてきましたが、梨木さんは僕が一番敬愛している作家さんの一人です。
「渡りの足跡」も、本が出た当時すぐに購入していたのですが、内容が鳥類に関するもので、その時はいまいちイメージしながら本を読み進めることができずに本棚に入れっぱなしにしていました。
最近、鳥に詳しい友人のおかげで少しは鳥に興味がわくようになり、一般的な種類ならばわかるようになってきたので、本棚から取り出して読んでみました。

渡りをする鳥の行動・生態を通して、人間の姿というか、生き方みたいなものが透かして書かれています。
かといって、鳥に感情移入して人間の姿を描写しているわけではなく(鳥に好意を持っては書かれていますが)、トリという生き物の姿と、ヒトという生き物の姿を、客観的に捉えて重ね合わせて書かれています。なんだか説明が難しいね。
著者の主張がエッセイとして書かれている本って、どうしても「私はこう思う。これが正しい。」みたいな感じで厚かましい感じになってしまうことが多いような気がするのですが、梨木さんの場合はそうではなく「私はこうじゃないかと思う。」だけに留まって、しかも反対の意見の立場を汲み取り尊重しようとういう意思が感じられる文章なので、読んでいてなんだかとても感心してしまいます。
自分の意見という大きな柱を持ちつつも、その柱には枝がたくさんついていて、異質なものにも少しその枝が触れている感じ。
唯我独尊になることもなく、優柔不断になることもない。
梨木さんの考えの持ち方は、とても素敵な姿勢で、ほれぼれとします。
歳をとったら、こういう姿勢が身に付いていればいいな。と思います。

鳥の姿をイメージしにくいので、図鑑を併用して読むと、自分も探鳥している気分になって楽しいです。渡り鳥に対する見方が少し変わるかも。
あとね、この花がまるごと落ちた桜の謎も解決して僕は満足です(笑
by kobaso | 2011-11-29 18:12 | 読書小話

最後の海

こんばんは。ご無沙汰してます。
最近全く更新できてないですね。そろそろ休みが欲しくなってきたkobasoです。
まわりでは風邪をひいている人をちらほらと見かけます。体を崩しやすい時節ですね。気をつけたいです。

b0180288_0425231.jpg


気まぐれに更新してみます。ちょっと前の話ですが、10月末に、所属しているサークルの最後の調査合宿に行ってきました。良い天気で、調査もスムーズに進んで行きました。

b0180288_0432038.jpg

今年の台風は凄まじかったようで、海岸にはたくさんの流木が打ち上げられていました。
中には20mくらいの巨木もありました。ただ、その影響か砂浜の砂量もすこし回復(?)しているようでした。

b0180288_044595.jpg

b0180288_0451872.jpg

海の上を飛ぶ鳥は悠々としていて、なんだか好きです。

b0180288_0454172.jpg


学園祭も終わり、あと1週間で引退です。もう少しだけ頑張ろうと思います。
学生生活を終えるまでにあと何回、海に行くことがあるのかな。
この大学に入って、やっぱり淡水が好きだと思ったけれど、もうあんまし海に行くこともないのかもと思った途端に、ちょっと海のことが好きかもと思い直してみたり、浮気性な今日この頃なのでした。
by kobaso | 2011-11-14 00:50 | 退屈小話