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黒澤明監督、スティーブン・スピルバーグ提供っていう、なんだかすごそうな感じがする映画(笑
短編映画がいくつも収録されています。どの話も、「こんな夢をみた」という、夏目漱石の夢十夜みたいな字幕から始まります。夢の中のお話。

幻想的な夢、ただ何の脈絡もなく異次元にトリップするような夢、悪夢、平和な夢など、まるで夢の宝箱です。悪夢にも色々あって、おどろおどろしい悪夢や、その人の後悔・苦痛に根ざした悪夢、日本滅亡みたいな途方もない悪夢など、いろんな夢があって、しかもその描写が絶妙に曖昧だったり現実離れしていて、見ていると本当に黒澤明の夢の中に入り込んでいるような気になります。

人の夢を覗いてみたいって、たまに思うけれど、悪夢はあんまり覗きたくないなあと思いました。夢だから何でもありで、次に何がでてくるのかゾクゾクしてしまって、まるでホラー映画を観ているような気分になりそう。怖い。実際、この映画の悪夢はまるでホラー映画のように観てしまいました。

「昨日みた夢の話をされてもつまらない」という人は多いけれど、僕はむしろそういう話が大好きです。だからかな。この映画、とても面白かった。「科学批判」みたいな描写もあったけれど、僕は純粋に、「夢の話」として観るのが面白かったです。

今日はどんな夢が見られるのかなあ。
by kobaso | 2013-06-13 00:38 | 映画小話

休暇

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1週間の特別休暇を得ることができる。死刑囚の死刑執行を執り行うことと引き換えに。

全体を通して、静かな映画。
映画みたいな小説ってあるけれど、これは小説みたいな映画。
死刑についての是否を問う作品にも見ようによっては見えるのかもしれないけれど、僕はそうは思いませんでした。
何を問うているわけでもなく、ただただ人が生きていく姿、死んでいく姿を映しているように、思えました。

死刑囚の金田(西島秀俊)は、まるで模範囚で大人しいけれど、そしてこの映画では映し出されないけれど、死刑になるほどの罪を犯しているんだよね。そして、そのことを悔いているのかどうかも判然としない。
彼は独房の中で、何を支えに生きていたんだろう。ただひたすらに絵を描いて、そこに何を見ていたんだろう。

金田がフェンスごしに、晴れた空を眩しそうに見上げる姿が、とても印象的でした。
by kobaso | 2013-06-08 01:24 | 映画小話

経済ってそういうことだったのか会議

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経済ってそういうことだったのか会議 / 佐藤雅彦・竹中平蔵 / 日本経済新聞社

昔から僕は、社会と言う分野がどうにもこうにも苦手でした。なんというか、学校で習うような内容に、発想の貧困な僕はストーリーを見出すことができず、ただただ暗記するだけの教科でしかありませんでした。
ただ、父親に付き合ってよくボードゲームをしたり、大河ドラマを見たりはしていたので、部分的な歴史にはやけに詳しくなりましたが。それでも、世界史のセンター試験の結果がさんざんであったために、当時の世界史担当の先生が謝ってしまったほどです。

とはいえ、もうすぐ社会人にもなることだし、相変わらず(経済的認識が乏しいがゆえに?)財布の中は貧しいしで、なにかしら「社会的な」本を読もう!!ということで、この本を読んでみました。

佐藤さんは、団子三兄弟やピタゴラスイッチ、いろんなCMのプロデュースで有名な方。竹中さんは、最近こそあまり見かけなくなりましたが、元金融大臣の方。
佐藤さんが質問を投げかけ、竹中さんが答えるという対話形式で、この本は進行していきます。

経済については壊滅的な知識しか持ち合わせていない僕ですが、ちゃんと背景的な事まで詳しく書かれていて、とてもわかりやすかったです。あと、竹中さんの話し方が非常に心地良い。
日本の円を、北海道円、東北円、関東円…というふうに分けたらどうなるかなんて、考えたこともなかったなあ。投資とか起業とか、アメリカ経済やアジア経済など、普段考えたこともないようなことがたくさん書いてあって、面白かったです。
たまには、科学と関係のない分野も読んでみると面白いものですね。実際、科学技術の社会論的な分野を考える際にも、経済学的な考えって必要なのかなとも思いました。

これを読んでから、今世界が行っているアフリカへの投資とか、日本の地域格差社会について考えてみると、違う見方ができてきます。

経済について学んだら今度は実践だ!と思って、ささやかながら起業(非公式かつ限定的)したりしました。
by kobaso | 2013-06-07 20:20 | 読書小話