人気ブログランキング | 話題のタグを見る

撃つぞ!!


夢を見ました。
父が銃口を私の頭部に向けてこう言い放ったのです。

「撃つぞ!!」

さあ。どういたしましょうか。
あたふた考えている(?)間に目が覚めました。

目が覚めてから少し真剣に考えました。
あのシチュエーションで、私はどうすれば助かったのでしょうか?
父親に銃を向けられてるのですから、自分はよっぽどのことをしたに違いありません。
父のめたぼっ腹をじっと見つめる攻撃をしたとか、
父のマチルダさんTシャツに卑猥な落書きをしたとかいう、
そういうレベルではないはずです。
「撃つぞ!!」と明確に意思表示されてるわけですから、
「やめてください」といったところで、栓のないことです。
解決策は無いように思います。

そこで、私はこんなことを瞑想しました。

ここに、ガタイの良い警察官が1人、銃を構えています。
銃口の数m先には、赤髪のモヒカン青年が、必死の形相で片手にモデルガン、もう片方の手には一万円札を握りしめています。
どうやら、モヒカン君はモデルガンで銀行強盗を行い、一万円を奪取するという大偉業を成し遂げたものの、
逃走中に警官に追い込まれ、窮地に陥ってしまったようです。

その場の雰囲気は一触即発のピリピリとしたものになっています。

その時、警官がこう言い放つのです。


「動くな!撃つぞ!!!」


モヒカン君は考えます。
(無理だ。動かねえなんて。呼吸すれば肺が動いちまうじゃねえか。ってかオレの体中のヘモグロビンは常に動き回ってんだよ。動けば撃つなどとそんな理不尽な。つまり死ねってことじゃねえか。なんだよこのサツはよ。正義でも何でもねえ。悪だ。諸悪の根源だ。そんな奴はこのオレ様が成敗してくれるわ。)

モヒカン君は覚悟を決めたようです。
「うおおおおおーーーーーーぅっ。」

近くに転がっていた鉄パイプを振りかざし、モヒカン君は警官に突進します。

パンッ。

はみだしものの赤い血が空っぽの世界を染め、
モヒカン君はうすれていく意識の中、カルメンと踊るのです。

悲劇です。
確かに、モヒカン君が悪いのです。馬鹿なのです。
しかしながら、モヒカン君がもし生きながらえることができたならば、見事に更生し、
ジャムおじさんのアンパンマン工場の一員として、世のため人のため尽くすことができたかもしれません。
根はいい奴なんです。
何も死ぬ必要はなかった。
彼の命を返してください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

返して進ぜよう。
しばし時間を遡るのじゃ。(神の声)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

どうやら、モヒカン君はモデルガンで銀行強盗を行い、一万円を奪取するという大偉業を成し遂げたものの、
逃走中に警官に追い込まれ、窮地に陥ってしまったようです。

その場の雰囲気は一触即発のピリピリとしたものになっています。

その時、警官がこう言い放つのです。


「動くな!撃ってもいいですか??」


モヒカン君は考えます。
(何故疑問形なんだ?そりゃ撃ってもいい訳ないだろう。死んぢゃうよ。イタイぢゃんかよ。待てよ。疑問形ということは、否定形で答えれば事足りるのではないか?しかもだ。妙に敬語だ。きっと心のひろい警官なのだろう。こんなぼくちんでも許してもらえるんだ。そうだ。こんなことはもうやめよう。更生するんだ。光の道を歩んでいかねばならんのだ。)

モヒカン君は覚悟を決めたようです。
「わたくしが悪うございました。どうか撃たないでおくんなまし。」

パンッ。

「ばかやろうっ。わかればいいんだよ。ほら。カツ丼食ってお前の未来について語り合うぞ。」

ほっぺたをビンタされた痛みなのか、警官のやさしさに感じ入ったのか、
モヒカン君の目には涙が浮かんでいました。


こうして、今日もこの町のラブandピースは守られたのです。
by kobaso | 2009-05-17 09:39 | 退屈小話
<< たまにはマジメな話をば 東京 >>