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Eva esta` dentro de su gato

高校2年の時に、やたらはまっていた作家がいます。
ガブリエル・ガルシア=マルケスというコロンビアの作家です。
彼の小説は混沌としていて、話の意図するところが掴みにくい(と自分は思う)作品が多いです。
個人的にはそういう話は好きなんですが。

で、彼の作品の一つに「エバは猫の中に」という小説があります。
その中に、

娘の「血管の中に小さな、熱を放つ虫が棲みついて」いて、
「毎日夜明けが近づく頃になると、虫けらは目を覚まし、すばしこい脚を使って、彼女の皮膚の下を、彼女の肉体の美しさが実を結ぶその泥の塊の中を搔きむしるようにはい回るのだった。」

という記述があるのですが。
これを読んだとき、体中が思わず痒くなってしまいました。
血管の中をですよ。虫がですよ。はい回るんですよ。
しかもすばしっこく。
おォ・・・。


で、今日です。
生物学の授業で、行動学について学んでいました。
その講義の中でですね、
「血管中の白血球は、熱に対して走性をもっている。体に傷ができると、その部分が発熱し、白血球がわぁっとそこに集まる。」
という話がありました。
おォ…。まさしく…。
もうね、きゃーってなりました。
自分の体の中では白血球さんが自分自身とは異なる意思をもって(?)はい回っておられるのです。
さささーっ。さささーって…。
(白血球の場合ははむにょむにょか?)

よく考えてみると、腸の中にも大腸菌やらなんやらわらわらいるわけですし、
自分の体の中にはたくさんの生物が棲みついているわけです。
ふへへへへ…。
あまりの恐怖にぷるぷるぷるぷるしている間に、授業が終わっていました。
by kobaso | 2009-05-28 21:32 | 生物小話
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