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うみがめの権力


塾の面接試験に行ってまいりました。
私は塾というものに通ったことがないので、未知の世界です。
一体どんな阿鼻叫喚図が待ち受けているのだろうと思いながら、門をたたくと、
そこに待っていたのは、まっちょな塾長さんでした。

「今日アルバイトの面接試験をお願いしていたkobasoと申しますが…。」

「いらっしゃい。こっちに座ってくれる?んじゃ、この書類を一通り書いてもらえるかな。」

「はい。」

(中略)

「書けました。」

「じゃあ、面接始めようか。
バイト初めてだよね?なんでこのバイトやろーと思ったの?」

「将来ですね・・・(中略」

「そっかあ。今一人暮らしだよなぁ。たいへんだよね。にしてもよくこんなマイナーな地域に家選んだね。」

「はぁ・・・(中略」

「他に受けた大学と、センター何割くらいとれたか教えてくれる?」

(中略)

「趣味は?」

「読書です。芥川とか、純文学が好きです。」

「へぇ。」

「部活何やってたの?」

「中学の時は野球部と科学部を兼部して、高校の時は科学部に入ってました。」

「へぇ。野球のポジションは?」

「ファーストです。下手でした。(笑」

「へぇ。良いと思うよ。科学部ってどんなことしてたの?オレ、ばり体育会系だったからさ、わかんないんだよね。」

「科学部ではですね…(中略」

「んじゃ、大学のサークルは何してんの?」

「うみがめ研究会です。」

「え?なにそれ。もっかい聞いていい?」

「うみがめ研究会です。」

「なにそれなにそれ。笑笑笑。まじウケるんだけど。君採用ね。」

「え?」

「こんなネタもってねーよ普通。採用だ採用。すげえな。筆記試験やろうと思ってたけど別にいいや。今までで一番短時間で採用されたよキミ。でさ、なにやってんのそのサークル。」

(以下略)

うみがめってすごいんですね。
筆記試験まで免除されるんですね。
知らなかったです。

そんなわけで、うみがめ様の力で塾講師になりました。
土曜日に研修をして、月曜日から授業に入るんだそうな。
これからは、毎晩うみがめ様に足を向けて眠れません。
こんど砂浜でうみがめ様の漂着個体を見つけたら、しっかりとおんかかかとお礼を言っておきたいと思います。
by kobaso | 2009-06-11 17:23 | 退屈小話
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