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もう少しすっきりまとまった文章が書けないものでしょうか。

休憩小話
「生きる意味、命をつなぐ意味ってなんだろう」
 まず、最初におわびしなくてはなりません。第三回の添削問題の休憩小話で、ハヌマンラグーンと書いてしまいましたが、正しくはハヌマンラングールです。すみませんでした。
 さて、今回の休憩小話はリクエスト通りハヌマンラングールのお話です。ハヌマンラングールの話が知りたいなんて変わっていますね。知ってしまっていいんですか?責任はおいませんよ。ぐへへ。
 ハヌマンラングールというサルは、インドや中国にすんでいます。体長60cm程度で、長い手足としっぽをもち、毛は白く、顔は真黒。見た目はやせ細ったおじいちゃんみたいなヤツです。普段は樹の上でくらしています。
 このサルは群れで生活しています。群れはメスか子どもがほとんどで、オスは少ししかいません。日光にいるサルと同じように、1匹のボスがいて、そのボスにはお嫁さんがたくさんいます。いわゆる一夫多妻制(いっぷたさいせい)です。つかれそうですね。先生ならつかれてへろへろになりそうです。そんなにたくさんの人(サル)のことを考えていたら頭がパンクしそうじゃないですか。1人のことでもパンクします。先生は。あなたは一夫多妻制(一妻多夫制?)の方がいいですか。
話がそれました。たくさんのお嫁さんにかこまれたボスザルは、にやにやしながら毎日をすごします。毎日が〝ウキウキ″です(ここ、笑うところですよ)。子どももたくさんできます。ただ、そんなバラ色の生活はいつまでも続きません。マッチョなライバルがあらわれるからです。毎日バラ色の生活にひたって鼻の下をのばし、ウホウホしていたサルと、ボスザルの座をねらって毎日汗かきながら夕日にむかって走っていた若ザル、どっちが勝つと思いますか。ここは若ザルに勝ってもらわないと困ります。なんでって話が続かないからです。ということで、若ザルがボスザルをぼっこぼこにしてやります。ボスザルは「おかあちゃん」と泣きわめきながら逃げサル(ここも笑うところですよ)。
ここまではいいのです。なまけていたボスザルが悪い。自業自得です。ただ、ここからが問題です。若ザルがボスになって、まずすることは何だと思いますか。…驚くなかれ。なんと、今までその群れにいた子ども(元ボスの子ども)を皆殺しにするのです。むしゃむしゃぼりぼりと食い殺します。口からしたたる血、血、血…。もっと驚くことには、殺された子どもの母親は、新ボスザルのお嫁さんになって、また子どもを産みます。人間では考えられない、悲惨(ひさん)な光景(こうけい)です。考えただけでぞっとします。
 さて、ここで何か「あれ?」とふしぎに思うことはありませんか。そう、「なんのためにこんなことをするのか」ということです。生き物が自分の仲間を増やすために生きているのなら、自分の仲間を殺すことはよくないことです。そんなことをしたってなんにもならない。じゃあ、何のために?何も意味のない行動なんてないはずです。何か意味があるはず…。今、研究者のえらい人たちのあいだでは、「自分自身の子ども、自分自身の遺伝子(いでんし)を残すために生き物は生きている」ということになっています。このハヌマンラングールの残酷(ざんこく)な行動も、自分の遺伝子を残すために行われていると考えられているのです。ここで、先生はふしぎに思うことがあります。「自分の子どもを残して、自分の遺伝子を残して、生き物はいったい何がしたいのだろう。永遠に自分の遺伝子を子どもやまごにつないでいって、いったいどうするのだろう。」ということです。地球は、今問題になっている温暖化とは関係なく、ずーっと後、気の遠くなるような時間がたてば、いずれ生き物がすむことのできない世界になるといわれています。いずれみんなほろびてしまうのに、いっしょうけんめい生きて、いっしょうけんめい子どもを残していく意味って、いったい何なのでしょうね。きっと、この答えはでません。考えたってムダなことです。でも、なんか面白くありませんか?なんでだろうと考えてみることって。生き物をみていると、こんなふうに、よくわからない疑問がたくさんうかんできます。だからこそ「生き物っておもしろいな」と、先生は思います。
by kobaso | 2009-08-02 14:52 | 仕事小話
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