表浜でのアカウミガメ産卵について書きたいのですが、仕事の方が忙しく、なかなか書けません。
もう少し待ってください。 塾講バイトをしている方々にお知らせします。 添削問題なんぞやらない方がよろしいです。自分の首を絞めます。毎日が締め切りという状態に追い込まれます。脳細胞が死滅します。 あと、最近メールの返信が大幅に遅れてしまい、なおかつメールの文章がおかしくなったりして、 いろんな方に迷惑をかけています。すみませんです。 高校男性密会にかかわっている方々には特に迷惑をかけています。 「ええい。じれったい。はやく決めてしまえ。」という方がおられましたら、遠慮なく話をすすめてください。 明日には密会の計画がたてられると思うのですが、なかなか頭が回転せずに困っています。 休憩小話 「よけいなお世話」 ウミガメという生き物を知っていますか。授業中、たまにぼそぼそウミガメについて話しているので、なんとなく知っている…はずです。ウミガメは絶滅してしまうのではないかと心配されていて、日本だけでなく、世界各国で保全活動が進められています。しかしながら、この保全活動には、いろいろな問題が存在しているのです。 たとえば、こんな話があります。ウミガメは砂浜に穴をほって産卵します。ふつうは、その後ふ化した仔ガメがわらわらと砂のなかからでてきて、海に入り、おとなのカメへと成長していくのですが、もし、産卵巣(卵のあるところ)に波がかかって浸水してしまったりした場合はふ化できません。また、たとえふ化したとしても、海に入るまでの道に車の通ったあとみたいな、大きな溝(みぞ)があると、仔ガメはとびこえることができずにジタバタして、そのうち鳥などの敵に食べられてしまいます。それでは困る。なんとかカメを守ろうということで、人間は、その砂浜のすべての産卵巣にあるカメの卵をほりかえして、安全なひとつの場所にうつし、人工的な産卵巣をつくり、カメがふ化したら直接人間の手で海に放流することにしました。 一見(いっけん)、とてもカメにやさしいことのように思えますよね。人間が管理するので、外敵の心配もないし、すべての卵がしっかりふ化して、すべての仔ガメが海にかえることができる…ように思える。でもこれ、とんでもない間違いなんです。カメについての知識が少しあれば、人間のこの行為の愚(おろ)かさがはっきりとみえてきます。 カメは、ワニと同じように、卵のときにその砂の中が何℃であったかによって、オスになるかメスになるかが決まります。いろんな場所に産卵巣が存在するからこそ、オスとメスのバランスが保たれているのに、それをひとつの場所にまとめてしまうとどうなるでしょうか。そう、すべてのカメがオスになったり、メスになったりしてしまうのです。あたりまえですが、オス同士、メス同士では交尾はできません。結局、カメの絶滅に拍車(はくしゃ)をかけてしまうのです。それに、人間が手をくわえることによって、卵のふ化率がいちじるしく低下してしまうことがわかってきました。また、仔ガメは夜にふ化して、ふ化した直後、トランス状態という、ひたすら手と足をバタバタさせる行動をとります。これは、夜のうちに、いち早く外敵の少ない沖のほうに逃げるためです。人間が放流する場合、すべての卵が孵化するのを待って、一気に海に放流します。しかも、その放流はたいてい昼におこなわれます。つまり、トランス状態が終わったとき、しかも外敵の多い昼に放流されてしまうのです。当然、仔ガメの生存率は低くなります。 このように、人工的な産卵巣の設置、人間による放流がカメに悪い影響をあたえているということがわかっても、いまだにこのような取り組みがおこなわれています。それどころか、むしろこのような取り組みが増えてきています。なぜだと思いますか。それは、「私たちはウミガメのことを考えていますよ。守っていますよ。」とアピールできるからです。カメについて知識のない人なら、「おお。良いことしてるんだな。協力したいな。」と思って、その保護活動団体にお金を寄付(きふ)してしまうかもしれません。 …。かならずしも、保護活動をしているすべての人たちが、お金を集めようなどという悪意をもっているわけではないのですが、無知もまた罪。何も知らずに保護活動をしていることも、ほめられたことではありません。 このように、環境保全とは難しいもので、守ろうとする生き物、守ろうとする環境について、しっかりとした知識がないと、逆に事態を悪化させてしまう場合があります。身の回りの保全活動をもう一度見直してみると、「これおかしいんじゃない?」というものがいっぱいでてくるかもしれません。 ということで、今回は少しマジメな話になってしまいました。退屈(たいくつ)だったかもしれませんね。つぎはもう少し軽いお話を考えてきます。
by kobaso
| 2009-08-06 11:00
| 仕事小話
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