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ニカイビブンホウテイシキノキョウフ


やあやあ。こんばんは。
最近ブログの更新が激しいことから察せられるように、ただいまテスト期間の真っただ中でございます。
にも関わらず毎日のようにバイトを詰め込んで息切れしておるkobasoです。どーも。

私の通っている大学には、「数理科学」なる授業が存在します。
どんな授業かってーと、ブイの浮き沈みとか、船がウンタラカンタラしたとかいう現象を、数学的に解析してやろうという内容の授業です。
文系人間の私には、非常に厄介な授業なんですが、
ちゃんと真面目に受けてます。「君、授業態度はいいから特別に試験抜きで単位あげよう」と先生が夢の中で言ってくれたような気がするくらい真面目に受けてます。

で、今日試験前最後の講義で、こんな問題がでてきました。

y"=x(y')^2 の一般解を求めよ。ただし、初期条件をy(0)=1,y'(0)=2とする。
<中略>
よって、求める一般解は y=log|(1+x)/(1-x)|+1 となる。
(注意)
一般の2階微分方程式の解は途中で爆発することがある。

…。
すさまじい問題です。
紙と鉛筆と思考回路を用いているだけなのにもかかわらず、
途中で爆発することがあるなんて。

例えばテスト中、上と同じ2階微分方程式の一般解を求めよという問題が出題されたとします。
多くの生徒は、「よし、やったことあんぜこの問題」と思って、若干の余裕を持ちつつ解答を始めます。
気が緩んだのでしょう、一人の生徒が不注意にも、何か一つの行程を無視して解答を出してしまいました。

「y=log|(1+x)/(1-x)|+1」

その生徒は自信満々に鉛筆を置きます。時間はまだたっぷりあるので、今日の晩御飯をカレーにするか、はたまたシチューにするかという、大変重要な議題に、思考をめぐらせようとしました。その時です。

「ざぁーんねぇーんでぇーしたぁぉー」

まるで映画「WANTED」の日本語吹き替え版のDAIGOの調子で、解答用紙がしゃべり始めました。
瞬間、すさまじい爆音とともに2階微分方程の一般解が爆発しました。
もはや試験どころではなくなってしまいました。
先生は、記者会見でこう述べました。
「授業中、私は細心の注意を払って2階微分方程式の一般解を求めたつもりであったが、私の説明不足のために、試験中に生徒が2階微分方程式の扱いを誤ってしまった。反省している。」

こうして試験は取り消しになり、生徒全員が単位をもらえたのでした。


「爆発」という言葉は、物質的なものだけではなく、精神的なものにも使います。
「藝術は爆発だ」とか、
「感情が爆発した」とか、そういった類のものです。
「藝術は…」に関しては、気の触れた人の発言としか幼稚な私には理解できないので、省きます。
もし、一般解の爆発が、「感情が…」の意の爆発だとしたら、それはそれで大変です。
苦労して出した2階微分方程式の一般解が、さも私今まで我慢してたんだけど的な威圧感でもって爆発し始めるのです。

「あんたさ、あたい達を何だと思ってるわけ?」

「『一般』って何よ。私たちにも個性を認めなさいよ。」

「なによ、そんなに見下して。痛いってば、鉛筆ささないでよ。」

「なに?消しゴムなんて安っぽいもので私の存在を消そうっていうの?冗談じゃないわ。」

教室中が2階微分方程式の罵詈雑言でみたされ、もはやテストどころではありません。
先生は生徒に向かって言うのです。
「授業中、私は…以下略」

こうして試験は取り消しになり、生徒全員が単位をもらえたのでした。


なーんちゃって。。。
なーんちゃって。。。。。。。。。。。。
by kobaso | 2010-09-07 23:36 | 退屈小話
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