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ブライアント・オースティン写真展

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今日は、バイトが無かったので5限終了後、友人と月島のテンポラリーコンテンポラリーで開催されている、ブライアント・オースティン写真展に行ってきました。

上の写真を見てわかるように、クジラの写真展です。

クジラとの、距離感がほんとうにすごい。
リンクしたホームページにも少し写真が載っているのでわかると思うんですが、ほんとに、すごく近いところで写真を撮ってるんです。説明書きにも、「…クジラが尾びれを素早く動かすと私の命はないと思われたが、クジラは丁寧に尾びれをゆっくりと動かし…」みたいな記述がされているくらい、近距離で撮影されています。
僕はあまりというか泳げないのですが、すごく大きなイワシの群れと、クジラには、潜りながら会ってみたいなぁと思います。

今回撮影されていたクジラは、ミンククジラ、ザトウクジラ、マッコウクジラでした。
小さい頃好きだった本の、「ともだちは海のにおい」の装丁に使われていたクジラの絵は、マッコウみたいなクジラなので、クジラといえば、未だにマッコウクジラの形を思い浮かべてしまうんですよね。
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マッコウクジラには、優しい感じで、ゆったりと泳いでいて欲しいという勝手な妄想(笑
友達とも言ってたんですが、ザトウクジラは鳥みたいな胸ビレが凄くかっこいいので、ちょっと速めに元気に泳いでいて欲しいよねっていう勝手な妄想(笑

あと、写真はカラーとモノクロの2つが展示されていたんだけれど、カラーは「瞳」を中心に撮っている感じがしました。モノクロはクジラ「全体」を撮っている感じが、しました。

カラーのほうは、すごく「瞳」がよく映ってたんです。
動物の「瞳」って、その動物らしいところ、ないですか。
例えば、牛の瞳は、何考えているのかわかんないような、けどどこか少し悲しい感じがしますよね。
アザラシの瞳は、なんか凄く好奇心旺盛な可愛らしい感じがしますよね。
クジラの瞳は、なんだろう、オースティンさんの撮り方のせいもあるんだろうけれど、光の反射具合とか、瞳の感じが、すごく優しい、でも、力強い感じがしたんです。「優しいけど力強い」って、なんかとてもクジラらしいよね。クジラらしいクジラの瞳を、写真の中のクジラはしていました(当たり前といえば当たり前なんだけれど)。

モノクロのほうは、「全体」というか、「皮膚」の感じが伝わってきました。
ごわごわしてそうなところも、つやつやしてそうなところも、ぷにぷにしてそうなところも。
カラーでは、あまりそういうことは感じなかったので、面白いなあと思いました。

なんだろう、ちょっと話はそれるのですが、こういうクジラの表情とか、クジラへの親近感を、日本人だってしっかり感じてるんだよってことを、反捕鯨の人たちにうまく伝えられれば、妥協案というか、そういう理解みたいなもの、得られないのかなぁって思いました。
実際、クジラの鼻の形なんて、知ってる人は知ってると思うんだけれど、人間のそれそっくりです。
表情だって、仕草だって、「なんかある」ってことは、きっと日本人だれしもが感じることだし、クジラをもっと日常的に食べていた昔の人だって、感じていたはずです。それでも食べてるんです。そういう文化だから。
もっと言うと、オースティンさんみたいに、クジラの表情をすごくうまく捉えて、表現できるような日本人の写真家さんがいれば(おられるのかもしれませんが)、そしてもっとそれを多くの人に伝えることができたならば、少しは捕鯨への目線も、変わらないものかなあと思います。
もちろん、クロミンククジラとシロナガスクジは競合関係にあって、保全のためには間引きしないといけないクジラもいる。みたいな、科学的な方法もあるんだろうけれど、そういう、文化的な解決というか妥協というか理解の方法も、あるんじゃないかなあと。
そういうことができた人がいたとしたら、僕は星野道夫さんがその人だったんじゃないかなぁと感じます。すごく惜しい人を、日本は、亡くしているんじゃないかなと思います。
自分とか若い人が目指すべきなんでしょうけどね(笑


写真展に行ったあとは、月島ということで、もんじゃ焼きを食べに行きました。
お店で食べる初もんじゃ。
関西にいたころ、もんじゃ焼きをちょっと馬鹿にしてたところがあるんですが、とてもおいしかったです。ビールもおいしかったです。まだ火曜です。明日締めのレポートもあります(笑
by kobaso | 2010-12-14 23:32 | 退屈小話
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