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生物実験Ⅱ 第六回 ミネフジツボ

こんばんは。今日もまた生物実験についてです。
先週のウニは各方面の友人から「気持ち悪い」と大反響でした。
いつまでもトップにその「気持ち悪い」ウニをあげておくのもなんだと思うので、
フジツボをトップにあげようと思います。状況変わりませんか。そうですか。すみません(笑

ミネフジツボ Balanus rostratus
顎脚綱 無柄目 フジツボ科

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フジツボの外形

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fig.1 殻板模式図

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fig.2 殻内軟体部

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fig.3 蔓脚

このミネフジツボ、食用として養殖され、販売されているものです。
フジツボ食べるってこの大学入って初めて知って驚いたのですが、常識なんですかね。
あと、この大学入ってから初めて知ったのですが、フジツボってエビやカニと同じ節足動物で甲殻類って常識なんですかね。貝の仲間じゃないんですよね。変な奴です。
そしてフジツボの殻を割って内部をまじまじと見つめてスケッチするなんて変な実験です(笑

フジツボは雌雄同体で、隣の個体に生殖器を伸ばして受精し、繁殖します。
蔓脚を伸ばして、懸濁物を摂餌します。
触角からセメント物質を分泌します。
フジツボの仲間には、ウミガメやクジラにだけつくフジツボ(カメフジツボとか)も存在します。
自分にとっては、フジツボというとカメフジツボのほうが何となくなじみがあります。
どのようにしてその種の動物だけに着くのか、未だにわかっていません。
また、カメフジツボでは、ウミガメの骨に穴があくほどその個体の奥までがっちりと接着している場合があります。
変な奴です。
幼生期から基質に接着してからは全くその場所を動かないという、戦略をとった生き物です。
他の生物に捕食される場合ってあるのかな。あまり聞かないな。
変な奴です。

おわり。
次回からは魚類実験です。
by kobaso | 2011-06-07 23:23 | 生物小話
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