久々の映画感想更新です。
別れてしまった恋人が、互いに付き合っていた記憶を消去しようとするお話。 ラブストーリーだけれど、ちょっぴりSFというかファンタジーというか(全然違うやんけ)の要素が入っているかな。ベタベタの恋愛ものではないです。ジムキャリーのちょっと控えめな演技が好きでした。あからさまに「愛してるー」って表現はしないけれど、表情や口調から嬉しさとか戸惑いとかがにじみ出てくる感じ、わー。わかるーってなりました。関係ないけれど、映画見るときほぼ男性の俳優さんの演技に目が行ってしまうんですよね。必然的に芸能人の話をするときは「堺雅人が~」とか、「オダギリジョーが~」とか男の話ばかりになるので、最近ますます研究室内で女扱いされるようになってきました。だって好きなんだもん。仕方ないよねえ…。 話を元に戻して。 何か物事がうまくいかなかったとき、その直後は、それにまつわる記憶をすべて消したくなってしまうことってあるよね。でも、時間がたってよくよく思い直してみると、あー消したくないなあって思うようになる。 うまくいってる時の記憶だけじゃなくて、だめだめな時の記憶まで、消したくはないなあって思うの、あれ、なんなんだろうね。その記憶にとらわれちゃって空回りしてしまうこともあるのに、それでもなお、記憶を後生大事にとっておこうとするの。 「記憶を消す」っていう行為は、「死ぬ」っていう行為と同等に後ろめたい行為というか、躊躇してしまう行為に感じるのはなんでだろう。 記憶のなかに生きているわけではないのに、嫌な記憶ですら、なくなってしまったら、今の自分がいなくなってしまう感じ。記憶を失くすという行為は、今まで生きてきた自分を自己否定する形になるからかな。自分に懐疑的になることはできても、完全に自己否定することってなかなかできないもんね。今回の映画の場合は、自分だけでなく相手も殺すことになりそうだから余計そうなのかな。 「愛し合ってるから記憶を消すことができない」って、純粋なロマンチックな問題ではないような気がしました。 恋愛とは関係ないけれど、例えば何かの事故の被害者(もしくは遺族)は、その事故の記憶を失くすことができるのならば、それを望むのだろうかと、ふと考えてしまいました。 答えは、出なかったけれど。
by kobaso
| 2013-05-02 23:54
| 映画小話
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