経済ってそういうことだったのか会議 / 佐藤雅彦・竹中平蔵 / 日本経済新聞社 昔から僕は、社会と言う分野がどうにもこうにも苦手でした。なんというか、学校で習うような内容に、発想の貧困な僕はストーリーを見出すことができず、ただただ暗記するだけの教科でしかありませんでした。 ただ、父親に付き合ってよくボードゲームをしたり、大河ドラマを見たりはしていたので、部分的な歴史にはやけに詳しくなりましたが。それでも、世界史のセンター試験の結果がさんざんであったために、当時の世界史担当の先生が謝ってしまったほどです。 とはいえ、もうすぐ社会人にもなることだし、相変わらず(経済的認識が乏しいがゆえに?)財布の中は貧しいしで、なにかしら「社会的な」本を読もう!!ということで、この本を読んでみました。 佐藤さんは、団子三兄弟やピタゴラスイッチ、いろんなCMのプロデュースで有名な方。竹中さんは、最近こそあまり見かけなくなりましたが、元金融大臣の方。 佐藤さんが質問を投げかけ、竹中さんが答えるという対話形式で、この本は進行していきます。 経済については壊滅的な知識しか持ち合わせていない僕ですが、ちゃんと背景的な事まで詳しく書かれていて、とてもわかりやすかったです。あと、竹中さんの話し方が非常に心地良い。 日本の円を、北海道円、東北円、関東円…というふうに分けたらどうなるかなんて、考えたこともなかったなあ。投資とか起業とか、アメリカ経済やアジア経済など、普段考えたこともないようなことがたくさん書いてあって、面白かったです。 たまには、科学と関係のない分野も読んでみると面白いものですね。実際、科学技術の社会論的な分野を考える際にも、経済学的な考えって必要なのかなとも思いました。 これを読んでから、今世界が行っているアフリカへの投資とか、日本の地域格差社会について考えてみると、違う見方ができてきます。 経済について学んだら今度は実践だ!と思って、ささやかながら起業(非公式かつ限定的)したりしました。
by kobaso
| 2013-06-07 20:20
| 読書小話
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