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黒澤明監督、スティーブン・スピルバーグ提供っていう、なんだかすごそうな感じがする映画(笑
短編映画がいくつも収録されています。どの話も、「こんな夢をみた」という、夏目漱石の夢十夜みたいな字幕から始まります。夢の中のお話。

幻想的な夢、ただ何の脈絡もなく異次元にトリップするような夢、悪夢、平和な夢など、まるで夢の宝箱です。悪夢にも色々あって、おどろおどろしい悪夢や、その人の後悔・苦痛に根ざした悪夢、日本滅亡みたいな途方もない悪夢など、いろんな夢があって、しかもその描写が絶妙に曖昧だったり現実離れしていて、見ていると本当に黒澤明の夢の中に入り込んでいるような気になります。

人の夢を覗いてみたいって、たまに思うけれど、悪夢はあんまり覗きたくないなあと思いました。夢だから何でもありで、次に何がでてくるのかゾクゾクしてしまって、まるでホラー映画を観ているような気分になりそう。怖い。実際、この映画の悪夢はまるでホラー映画のように観てしまいました。

「昨日みた夢の話をされてもつまらない」という人は多いけれど、僕はむしろそういう話が大好きです。だからかな。この映画、とても面白かった。「科学批判」みたいな描写もあったけれど、僕は純粋に、「夢の話」として観るのが面白かったです。

今日はどんな夢が見られるのかなあ。
by kobaso | 2013-06-13 00:38 | 映画小話
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