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『言葉を強要した - すまない。』

ずっと泣いてた。
一年前の夏に、友人と映画を観に行くことになって、何を観ようか迷ったときに、
この作品も候補の一つになってたけど、結局その時は「プリズナー」と「フルーベルト駅で」を観た。
よかった。この映画にしなくて。隣でずっと泣いててドン引きされるところだった。

コンピューターのOS(この映画では「実体はないけど、会話したり慰めたり励ましたりしてくれる女性」)に
恋をしてしまった男の人(セオドア)の話。きもいよね。確かにきもいなって思う時もあるんだ。
けど、僕もこのセオドアと同じようになる自信、あります(拳を握りしめて)。

セオドアの職業は手紙のゴーストライター。
依頼人の相手(手紙の受け取り手)が喜ぶような、感動するような言葉をつくる仕事。
なんというか、それがものすごく寂しかった。
誰かを喜ばせようとする言葉を作ってばかりいると、いつの間にか自分も人にそういう言葉を求めるようになってしまうものです。
でも、誰もセオドアにはそういう言葉をかけない。
いや、たぶんかけているんだろうけれど、少なくともセオドアはそれを受け取ることができていない。
それがたまらなく悲しかった。
OSから話しかけられる言葉の一つ一つに感動しているセオドアの表情が、
もうね、ほんとにね、
何とかしようよ。何とかしてあげようよ!キャサリン!なんでだよ!!

けれどセオドアはちゃんとわかってる。

今まで僕は、無視が最大の暴力だと思ってたけど、
言葉を強要するのも、等しく暴力だったんだね。
はっとしました。

シルバーウィークですね。
どう過ごされますか。
僕は何も予定がないけれど、意味もなく海に行こうかなと思っております。
by kobaso | 2015-09-19 01:06 | 映画小話
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