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進水式…浸水式…

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カヤックを買いました。
高校の時にカヤックに少し触れて、大学は海の大学に行って乗っていたこともあり、
ずっとずっと欲しかったカヤック。
社会人になったら買える。社会人すごい。

意気揚々と三浦に進水式を執り行いに行ったら、
思いがけず強い風と波で、あえなく沈没。
浸水式となりました。さぶい。
見知らぬウィンドサーファーに助けられ、
一緒に来ていたカヤック乗りの友人とその師匠たちにも助けられ、
ほろ苦いデビュー戦でした。
師匠達に弟子入りしてロールの練習をすることにします。

ちなみに、買ったのはmont-bellが出しているオルカヤック。
その名の通り、折り畳んでこのくらいのサイズになります。
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優雅に乗りこなせるようになりたいな。
ひとまずは、穏やかな水辺で練習しよう…。
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沈没はしたけど、楽しい日でした。


# by kobaso | 2015-12-19 21:55 | 退屈小話

コドモノセカイ

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コドモノセカイ / 岸本佐知子 編訳/ 河出書房新社

『さっき、みんながわたしに教えられることはもう何もないって言ったでしょう。そのとおりなのかも。わたしはあなたたち一人ひとりから、この世界に本で知って、本で探検できないことは一つもないことを教わった ー ただ一つ、世界を除いては』


僕は子どもも好きだけれど、
それ以上に子ども時代が好きです。

まだ自分が何者なのかもわからずに、
不安も嫌悪も安らぎも喜びも
目まぐるしいくらいに頭の中を駆け巡る時代。
まだ社会の何たるかを知らず、自由な妄想が頭を駆け巡る時代。
とか言って、大人になった今でも社会の何たるかなんて、わからないけどね。
でも、馬鹿馬鹿しいまでに妄想は自由で、今以上にひとりあそびが得意だった。

自転車に乗って生け垣すれすれを全速力で飛ばして、ひとりスターウォーズごっこもできたし、
水槽を眺めて水中に潜ることもできた。
戦国武将にだってなれたし、
野球選手になって大活躍もできた。

勝手に自分の決めた世界で暴れまわれた。
なにもかも、自分の都合の良いように。

澄まし顔で学校の授業を受けながら、
頭の中はそんなことばかりでした。

歳を重ねて、ひとりあそびが少し苦手になりました。
まだ妄想で遊ぶこともあるけれど、
長くその中に留まれない。
本の力を借りないと、現実以外の世界を作れなくなった。

仕事もね、大人ばかりを相手にしていると、
子どもが使う本を作る仕事をしているということを忘れがちになる。
出張先で、髪の毛を真っ茶色に染めた子や、まじめそうに挨拶する子を目にすると、はっとします。
この子たちの頭の中には、どんな風景があるのだろう。

# by kobaso | 2015-11-28 16:35

短歌と言えば短歌

蟻地獄の罠にかかる蟻は月に一匹らしい可哀想と君は言う。蟻が?蟻地獄が?



カレーの味ってその人の家庭が見えるよねと語る人のスプーンの上にはボンカレー



たらこ唇の人が死に瀕しているのを見てふと「これはナマコ唇だ」と思った罪で無期懲役



宇宙空間を英訳したらスペーススペースになるのかな?って君が聞く放課後



手紙を待ってもこないからきっとあの人はヤギ 白いヤギ



ことば遣いが汚い人は嫌いだと言うひとが放つ「おまえ」



朝目覚めたら虫になっていた 名前はまだない



息を吐けばしゅるしゅるとしぼむことのできる風船へのあこがれ



ひとり相撲の力士が土俵の中で踊っている 誰かが座布団を投げた



人の表情を見たくないときは皮の下の骨を想像しなさいと医者が言う



女子力たずねて三千里 ついに見つけたグルコサミン



壊れたアイボがごみ埋め立て場で目を覚ます ひとり



あんたは私の脇から産まれたのよと言って育てられたのが仏です

# by kobaso | 2015-11-23 22:00 | 退屈小話

いつも同じ話

バルタン星人はザリガニ寄りかセミ寄りか。

トンボを捕まえる時に指をぐるぐるして捕まえるけれど、同じ方法でハエは捕まえられるのか。

ウォシュレットのビデ機能を試して悲惨なことになった男の人はどのくらいの割合で存在するのか。

カネゴンはお金の怪獣じゃなくて、どちらかと言うとシンバルの怪獣じゃないのか(見た目的に)。

妖怪ウォッチをアップルウォッチのようなものだと勘違いしていた人は日本にどのくらいいるのか。

ししゃもをお腹から食べると、お腹ゆるゆる体質が治ると信じていた男の子のはなし。

とかを話せる恋人が欲しいと思ったけれど、全然雰囲気が出そうにないから、インコでいい。インコがいい。



# by kobaso | 2015-11-22 21:58 | 退屈小話

煙草

煙草を考えた人は、男の人だと思う。
煙を吸ったらおいしいかもしれないなんて考えるのは、たぶん男の人だ。
きっと、奥さんか誰かに「煙を嬉々として吸うなんて、ご近所さんに変な目で見られるからやめなさい!」とかなんとか言われながらも、すーはーすーはー煙を吸っていたに違いない。

男の人は、やめた方がいいとわかっていることを、無性にやりたがる傾向がある。

消しゴムを投げて窓ガラスを割ってみる。
ストーブの上で輪ゴムやら髪の毛やら焼いてみる。
飛ばなくてもいいところを飛んで怪我をする。

そういう生き物なので、男の人はなるべくその衝動を、平和な方向に昇華するのが義務だと思う。

僕は、エリンギを松茸だと子どもに教えて育てたい。

# by kobaso | 2015-11-22 21:34 | 退屈小話